数ある「のんカフェ」のお話の中でも反響の良かった野菜ジュース。今回は、個別にトマトジュースにスポットをあてて紹介したいと思います。トマトに含まれる栄養のうち、注目されているリコピンについてはもちろん、その他栄養素についても触れていきます。トマトジュースは苦手だな…という人にも人気のトマトジュースなど、口コミを反映しながらまとめてみました。
トマトの栄養素・トマトジュースの効果
トマトの栄養素
リコピン
トマトといえば真っ赤な色が特徴ですよね。リコピンはトマトやスイカなどに含まれる脂溶性の赤色の色素で、善玉コレステロールを増やす働きもあるようです。カロテン(カロテノイド)の一種であるリコピンは、カロテンが持つ抗酸化作用が強く、以下の効果が期待できると言われています。
- がん予防
- 血糖値を下げる
- 動脈硬化予防
- 喘息の症状を緩和
- 美白効果
- ダイエット効果
ビタミン類
トマトは緑黄色野菜であり、豊富なビタミン類を含んでいます。ビタミンC、葉酸、ビタミンB1/B2/ナイアシン/B6、ビタミンE、ビタミンK、パントテン酸などが含まれています。とくに妊婦さんも授乳中のママに推奨されている葉酸は100gあたり22μg含まれており、積極的に食べたい野菜でもあります。
ミネラル類
身体を作るミネラルも豊富に含まれています。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄が含まれています。身体の機能を正常に保つ役割をもつこれらのミネラルが不足すると、脳や心臓などに欠陥ができることがあります。逆に、ミネラルを意識して摂取することで病気の予防につながります。
リノール酸(不飽和脂肪酸)
トマトには不飽和脂肪酸であるリノール酸が含まれています。過去にごまのお話でも紹介しているように、リノール酸には動脈硬化を予防し、血中の悪玉コレステロールを溶かして排出する働きを持っています。この他に、脂肪を燃焼させる遺伝子の数を増やすことも研究の結果わかっています。
100%ジュースはトマトの栄養そのまま
トマトジュースはトマト100%を使用している場合、品質保持のため食塩を使用していることあります。食塩がどのくらい含まれているのかをチェックするのと、塩分が気になる人は食塩が含まれていない食塩無添加タイプを選びましょう。
おすすめのトマトジュース
トマトジュースって、実はいろんなメーカーから発売されているんです。人気のトマトジュースからひつじ一押しまでいろいろ紹介してみます。気になる栄養素やカロリーも載せているので、参考にしてみてください。
王道はカゴメのトマトジュース!
自社でトマトを育てて収穫するぐらいトマトのことに精通しているメーカー、カゴメ。トマトジュースのラインナップも豊富です。
カゴメトマトジュース スマートPET
ペットボトルに入ったスーパーでもよくみかけるカゴメのトマトジュースです。原料はトマトと食塩のみ。王道のトマトジュースですね。
栄養成分(200mlあたり)
- カロリー:40kcal
- たんぱく質:1.8g
- 脂質:0g
- 炭水化物:9.2g
- 糖質:7.8g
- 食物繊維:1.4g
- 食塩相当量:0.6g
- カルシウム:14mg
- カリウム:580mg
- リコピン:16.3 〜29.3mg
カゴメトマトジュース食塩無添加 スマートPET
カゴメの血中コレステロール値が気になる人、妊娠中毒症が心配なママは食塩無添加タイプがおすすめです。食塩をしようしていないため、原料はトマトのみです。トマト本来の味をそのまま楽しめるトマトジュースです。
栄養成分(200mlあたり)
- カロリー:40kcal
- たんぱく質:1.7g
- 脂質:0g
- 炭水化物:9.2g
- 糖質:7.8g
- 食物繊維:1.4g
- ナトリウム:1 〜23mg
- 食塩相当量:0 〜0.1g
- カルシウム:14mg
- カリウム:600mg
- リコピン:16.6 〜29.4mg
カゴメ あまいトマト
やっぱりトマト独特の苦味が苦手…でもトマトに含まれる栄養はちゃんと摂取したいという人におすすめなのが「あまいトマト」です。糖度10以上の完熟トマトの甘さが際立ち、酸味も控えめに抑えられています。ちなみに糖度10がどのくらいの甘さかと言うと、スイカが糖度11、イチゴが12〜13と言われているので、味的には甘さはかなり強いです。甘いだけあって、カロリーや糖質は通常のものよりも高めです…!紙パック200mlのみの販売です。
栄養成分(200mlあたり)
- カロリー:70kcal
- たんぱく質:2.8g
- 脂質:0g
- 糖質:13.7g
- 食物繊維:2g
- ナトリウム:24 〜50mg
- カルシウム:21mg
- カリウム:920mg
- リン:65mg
- ビタミンE:2.9mg
- ビタミンK:5μg
- 葉酸:8 〜64μg
- ショ糖:0g
- リコピン:20 〜53mg
- ギャバ(γ-アミノ酪酸):200mg
トマトケチャップで有名なデルモンテ
キッコーマンが発売されている野菜商品ブランドのデルモンテからも、トマトジュースが発売されています。どちらかと言えば、トマトケチャップの方が有名かもしれませんね。トマトを長年扱ってきたブランドだけあって、
デルモンテ トマトジュース
指定契約農家で育てた国産トマトと世界中から調達した完熟トマト14個で作られた贅沢なトマトジュースです。完熟トマトの香りと味わいをしっかりと感じることができます。
栄養成分(200mlあたり)
- カロリー:38kcal
- たんぱく質:1.6g
- 脂質:0.0g
- ナトリウム:290.0mg
- カリウム:520.0mg
- カルシウム:18.0mg
- ビタミンA(レチノール当量):36.0μg
- 食物繊維:1.5g
- 糖質:7.1g
- しょ糖:0.0g
- 食塩相当量(ナトリウム量から換算):0.7g
- リコピン:22.0mg
デルモンテ 食塩無添加トマトジュース
デルモンテにも食塩無添加のトマトジュースがあります。こちらも完熟トマト14個を使用して作られています。食塩無添加なので、その分すっきりとした味わいになっています。
栄養成分(200mlあたり)
- カロリー:41kcal
- たんぱく質:1.9g
- 脂質:0g
- 炭水化物:9.3g
- カリウム:310.0~620.0mg
- カルシウム:17.0mg
- ビタミンA(レチノール当量):34.0μg
- 食物繊維:1.0g
- 糖質:7.9g
- 食塩相当量(ナトリウム量から換算):0.01g
- リコピン:22.0mg
トマトジュースが余ったら料理に活用
買ったは良いけど飲みきれない…お中元やお歳暮で大量にトマトジュースをもらってしまった…。そんな時はトマトジュースを料理にアレンジしてみるものおすすめです。
パスタソースや、煮込み料理などのレシピにも大活躍!
トマトを100%使用しているので、トマトを使う料理にアレンジが可能です。煮込みハンバーグやトマトを多く使うハヤシライスにも大活躍です。
ホットケーキミックスは強い味方
おやつの定番ホットケーキミックス。ホットケーキや蒸しパンはトマトジュースを入れると見た目もピンクで可愛らしくなります。作り置きして冷凍しておけば子どものおやつに最適です。
食塩無添加タイプは離乳食にも
離乳食初期の赤ちゃんのメニューは基本的にペースト状です。そのまま一口あげてみたり、野菜スープにひとさじ足してみたりするのもいいでしょう。セラちんを入れてトマトゼリーにすると口当たりもよく赤ちゃんも食べやすいですよ。月齢が上がってくれば、煮込み料理やハンバーグなどのソースに入れてみると味わいが変わります。
トマトジュースが苦手…だけどトマトの栄養は摂取したい人は?
苦手な人はいろんな野菜が含まれた野菜ジュースから試してみよう
それでもやっぱりトマトジュースは苦手だな…という人は、トマト以外の野菜も一緒にブレンドされた野菜ジュースから試してみるのもおすすめです。ひつじお気に入りの野菜ジュースや、口コミで人気の野菜ジュースを紹介しているのでぜひ試してみてください。
ひつじのまとめ
今回はリコピンたっぷりのトマトジュースにフォーカスしてお話を書きました。- トマトに含まれるリコピンはカロテンの1種で抗酸化作用が強く、がん予防や血糖値を下げる効果がある
- 緑黄色野菜のトマトは他にもビタミンや葉酸、ミネラル類、リノール酸(不飽和脂肪酸)など様々な栄養素を含む
- 妊娠中毒症が気になる妊婦さんや、塩分が気になるママは食塩無添加タイプがおすすめ
- トマトジュースが飲みきれなくなったら…パスタやおやつに!食塩無添加タイプなら離乳食でも使える!
トマトジュースをはじめとする野菜ジュースは手軽に野菜の栄養を気軽に摂れる優れものです。野菜不足を感じたら、普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。