妊娠を意識する時や、妊娠中・授乳中に避けたいカフェインですが、どんな飲食物に含まれているのか実は詳しく知らないという人もいるかもしれません。かくいう私も、妊娠前はカフェインが含まれている飲み物はコーヒーや紅茶ぐらいだと思っていました。妊娠が発覚した後、母親学級の栄養相談などでこんなものにも含まれているんだ…と驚いたのを覚えています。
どんな飲食物にカフェインが含まれている?
コーヒーはもちろん、紅茶・緑茶も
カフェインと聞いて1番に思い浮かぶのはやはり「コーヒー」でしょう。レギュラーコーヒーの中にはマグカップ1杯分の150mlあたり約100mgものカフェインが含まれています。(インスタントコーヒーの場合は70mg)世界保健機構(WHO)で推奨されている妊娠中のカフェイン摂取量の上限は300mlなので、1日2杯以下に収めておけば胎児への影響も少ないと考えられています。できれば毎日ではなく、数日に1回など回数自体は減らせると赤ちゃんへの負担も減りますよ。これも知っている人が多いかもしれませんが、紅茶や緑茶にもカフェインは含まれています。
150mlあたりに含まれるカフェイン量
- レギュラーコーヒー:100~150mg
- インスタントコーヒー:70mg
- 紅茶:50~80mg
- 抹茶:50mg
- 緑茶:30mg
チョコレートにもカフェインが…
実はチョコレートにも含まれているのをご存知でしたか?チョコレートに含まれるカカオの中にカフェインが入っているからなのですが、同様の理由でココアにも含まれていることになります。とくにビターチョコや、ハイカカオを謳っている商品にはカフェインが多く含まれているので注意が必要です。カカオ豆から作られたココアにも同様にカフェインが含まれていて、特にピュアココアの場合はカフェイン含有量も多くなります。イライラしたときにチョコを食べるクセがある人は、違うものを見つけましょう。(ちなみに私もイライラした時にチョコを大量食いしていましたが、娘の湿疹と重なったこともあり、あまり食べなくなりました)
100gあたりに含まれるカフェイン量
- チョコレート:30〜60mg
150mlあたりに含まれるカフェイン量
- ココア:10〜30mg
意外と知られていないカフェイン入りの飲み物
茶葉にはカフェインが含まれてるので、大体のお茶にはカフェインが含まれています。健康に良さそうなウーロン茶や玄米茶にもカフェインは含まれているのです。外食時に出てくるお茶も、お水に変えてもらったり飲み過ぎないように気をつけましょう。
150mlあたりに含まれるカフェイン量
- 緑茶(玉露):180mg
- ほうじ茶:30mg
- ウーロン茶:30mg
- 番茶:15mg
- 玄米茶:15mg
- ジャスミンティー:茶葉によって少量
緑茶は前茶の状態だと30mgですが、玉露になると180mgと一気に跳ね上がります。緑茶のカフェインは、カテキンやテアニン等と同様に若い芽に多く含まれているためです。若い芽を摘んでつくられる抹茶や玉露には、成熟した芽を摘んでつくられる前茶などに比べてカフェインの含有量が増えます。抹茶を使ったデザートにもカフェインは含まれているので、食べ過ぎには気を付けたいですね。
ほうじ茶もカフェイン入飲料の一つで、緑茶と同じ茶葉を使用しています。茶葉を炒っているものがほうじ茶と呼ばれ、食事との相性もよく定食屋や和食屋では食事と一緒に提供される場合があります。
もちろん「〜茶」として販売されていても、カフェインが含まれていない飲み物もあります。最もイメージしやすいのは「麦茶」でしょうか。その他、「黒豆茶」や「杜仲(とちゅう)茶」にもカフェインは含まれていません。ペットボトルで買えるお茶シリーズでは「爽健美茶」や「十六茶」がノンカフェインです。
コーラや栄養ドリンクにもカフェインが…
子どもも大人も大好きなコーラ(ひつじは苦手ですが)。実はコーラにもカフェインが含まれているのです。寝る前にうっかりガブ飲みしてしまうとカフェインの覚醒効果にやられて眠れなくなる…ということになりかねませんね。妊娠中や授乳中の人は、別の炭酸飲料を代打にしてみましょう。ちなみに疲労回復や覚醒作用を期待される栄養ドリンクにもカフェインが含まれています。
150mlあたりに含まれるカフェイン量
- コーラ:22.5mg
- 栄養ドリンク:70mg
カフェインを避けたい人へ
とはいえ、生まれてくる赤ちゃんへのリスクを減らしてあげたいと思うのが親心ですよね。それでも遠慮無くコーヒーが飲みたい!!というママもいるでしょう。そんなママが安心して飲めるのがノンカフェイン飲料です。有名なのは、たんぽぽコーヒーやルイボスティーでしょう。最近では、カフェインの含有量を抑えたカフェインレスコーヒーも販売されています。