卒乳した赤ちゃんは、今まで母乳やミルクから得ていた栄養がなくなるので、食事の内容によっては栄養不足に陥ることになります。今回はその中でも注意したいカルシウム不足にピッタリの牛乳のお話です。1歳過ぎから飲み始める子も多い牛乳ですが、牛乳を加工して作られる機能性乳飲料はカルシウムだけでなく他の栄養素も効率よく摂取できると言われています。我が家でも御用達のカルシウム特化牛乳についてもご紹介します。
どれぐらいのカルシウム量が必要なの?
子どものカルシウムが不足すると
卒乳によって注意したいのは水分不足だけではありません。母乳やミルクに含まれていたカルシウムも摂取できなくなるので、カルシウム不足にも注意が必要です。カルシウムの摂取量が不足すると、子供の成長を妨げるだけではなく、歯や骨をもろくしてしまうと言われています。また、大人がカルシウム不足に陥るとイライラするように、子どもも同様のことが起こるようです。将来的な骨粗しょう症などの予防のためにも、子どもの頃からカルシウム摂取を意識しましょう。
1~2 歳が摂取したいカルシウムの量
厚生労働省から発表されている乳児・小児の栄養基準に関する資料の中の小児(1~2 歳)の食事摂取基準の項目では、カルシウムの摂取量について下記の記載がありました。
- 推定平均必要量:350mg
- 推奨量:450mg
つまり平均して350mg摂取したい、でも、できれば450mg摂取しておくと子どもの成長のためになるということのようですね。
手っ取り早く摂取したいなら機能性乳飲料がおすすめ
のんカフェのカルシウムのお話や、姉妹サイトのじゆうきママの赤ちゃんのおすすめ乳製品おやつでもカルシウムについてはその摂取したい理由などについてまとめてきました。とは言え、毎日食事だけでカルシウムを摂取するのはなかなか難しいものです。そこで育ち盛りの子どもを抱えるママにとっての強い味方が牛乳です。牛乳には、カルシウムの他に良質なタンパク質やミネラルが含まれています。栄養バランスも期待できますね。
機能性乳飲料で効率良く摂取しよう
通常牛乳には100mlあたり110mgのカルシウムが含まれています。それだけでも栄養豊富な牛乳ですが、そこから脂肪分を減らしたり、鉄分や葉酸、ビタミンDを強化した機能性乳飲料があります。カロリーやメーカーが記載している栄養成分もまとめてみました。
雪印メグミルク 毎日骨太
骨太というネーミングの通り、通常の牛乳に比べてカルシウムが強化されています。MBPと呼ばれる、機能性たんぱく質が含まれているのが特徴です。
200ml当たりの栄養成分表示
- エネルギー:82kcal
- たんぱく質:6.4g
- 脂質:1.9g
- 炭水化物:9.9g
- 食塩相当量:0.23 g
- カルシウム:340mg
- ビタミンD:2.75μg
- MBP(乳に含まれる機能性たんぱく質): 20mg
原材料名
- 生乳(50%未満)
- 乳製品
- 乳たんぱく質
- 乳等を主要原料とする食品/炭酸Ca
- 乳化剤
- ビタミンD
雪印メグミルク すっきりCa鉄
雪印のすっきりCa鉄は我が家のヘビロテ機能性牛乳です。カルシウム・鉄分・葉酸を効率よく摂取できます。おまけに値段も安い!残念ながら、通販での取り扱いはないようです…。近所のスーパーでも安いだけあって一番人気のようで、夜遅くに買いに行くと売り切れていることもあります。
200ml当たりの栄養成分表示
- エネルギー:74kcal
- たんぱく質:6.0g
- 脂質:1.2g
- 炭水化物:9.7g
- 食塩相当量:0.27g
- カルシウム:340mg
- 鉄:3.4mg
- ビタミンD:2.75μg
- ビタミンB12:1.2μg
- 葉酸:120μg
原材料名
- 乳製品
- 生乳(50%未満)
- ホエーチーズ/炭酸カルシウム
- 乳化剤
- ピロリン酸鉄
- 葉酸
- ビタミンD
- ビタミンB12
雪印メグミルク牛乳の200mlあたりのエネルギーは133kcal、カルシウム 227mgです。カロリーだけで見るとかなりカットされています。カルシウム量も大幅にアップしているので効率的にカルシウムを摂取できますね。
明治ミルクラブ
明治からもミルクラブという名前でカルシウム特化牛乳が販売されています。すっきりCa鉄が売り切れの時にはこちらを買っています。
200ml当たりの栄養成分表示
- エネルギー:90kcal
- たんぱく質:5.8g
- 脂質:2.4g
- 炭水化物:11.2g
- ナトリウム:120mg
- カルシウム:350mg
- 鉄:3.8mg
- 葉酸:100µg
原材料名
- 生乳(50%未満)
- 乳製品
- 乳等を主要原料とする食品
- 炭酸カルシウム
- 乳化剤
- ピロリン酸鉄
- 安定剤(増粘多糖類)
- 葉酸
- ビタミンD3
「明治のおいしい牛乳」の200mlあたりのカロリーは137kcal、カルシウム227mgです。ミルクラブがいかに効率よくカルシウムを摂取できるかがわかりますね。機能性ミルクの方が一般的な牛乳よりもカロリーが少し低めです。カロリーが気になる方にも、機能性ミルクはおすすめできます。
夜のホットミルクも多少は罪悪感がなくなる…!
寝る前に飲みたくなるホットミルク、しかしコップ1杯(200ml)あたり135kcalもある牛乳を飲むのは、抵抗がありますよね…。そんなときには、上記で紹介した機能性乳飲料を牛乳の代わりに使用してみてください。機能性乳飲料は、生乳100%の牛乳に比べてカロリーを約3分の1ほどカットできます。
乳アレルギーの子はアーモンドミルクがおすすめ
いくら栄養が豊富な牛乳でも、アレルギーを持っている場合には飲むことはできません。そんな子のためにおすすめしたいのがアーモンドミルクです。牛乳に比べて値段も高くカルシウム量が若干減りますが、その分豊富なビタミンと食物繊維を摂取することができます。ひつじのおすすめアーモンドミルクや、その成分についてはこちらで紹介しています。
ひつじのまとめ
今回は卒乳に伴うリスクの1つであるカルシウム不足とそのカルシウムを補うためのカルシウム特化牛乳(機能性乳飲料)について書きました。- 乳児・小児が摂りたいカルシウムの平均必要量は350mg、推奨量は450mg
- 卒乳した赤ちゃんのカルシウムを手っ取り早く補うにはやっぱり「牛乳」
- 通常の牛乳に鉄分や葉酸、ビタミンDを強化した機能性乳飲料ならカルシウム以外の栄養も手軽に摂れる!
機能性乳飲料はミルクの量が少ない分、通常の牛乳より安いのも嬉しいポイントですよね。味は牛乳よりさっぱりしているので、濃い牛乳が好きな人にはもしかしたら物足りないかもしれませんが、ひつじ的にはそれはそれで美味しいと感じています。毎日の牛乳で手軽に栄養を補いたい方は、ぜひ機能性乳飲料も試してみてください。